トルコよ,イランに勝利するために東トルキスタンを突き進め
イランは,最近発表した声明の中で,国際社会の反対に遭っているにもかかわらず,ウラン濃縮を行い,核兵器保有国により近づいていくことを表明した。このことは,国際社会の中で,イランがホメイニ政権時代に回帰しつつあることへの不安を広めた。そして,多くの点でそうなりつつあると言える。しかし,イランが1400キロメートル級のシャハブ3ミサイルの精度を高めているというニュースが再浮上してきたことは,トルコにとって喜ぶべきことである。イランが気づかれない間に中国との関係を長年培ってきたことは一つの脅威である。けれども,ありがたいことに,このことは,トルコに中国の起源を巡る問題を扱い,それによってイランの脅威に対抗する機会を与えてくれている。トルコは,自国のために何ができるのだろうか?簡単なことだ。それは,中国政府が不法占拠している東トルキスタンの亡命政府への支持を表明することである。
イランが核兵器開発に乗り出していることは公然の事実であるが,中国がそれを支援,支持していることはまだ知られておらず,衝撃的なことである。米中経済安全調査委員会は,中国共産党が,イランの核兵器開発計画を直接支援していることを裏付ける複数の実証を得ている。例えば,イランの有望企業は,中国共産党から核兵器施設に関する材料を買っている。Saghandウラニウム鉱山には,約50人の中国人専門家がいるし,PRCと北朝鮮衛星テレビ局から派遣されているより優れた専門家がウランをイスファハンの施設と同レベルにまで濃縮できる遠心分離機を監視している。
また,中国共産党は,1991年,イランに対し,ウラン2トンを売却した。イランの核兵器計画は,積極的な同盟関係によって,少なくとも13年間支援されてきたのである。中国共産党は,これらの核兵器を引き渡すために,数年間にわたってミサイル技術をイランに売却してきた。中国共産党がイランのミサイル開発に貢献してきた最も最近の例は,核弾頭搭載可能である1400キロメートル級のシャハブ3ミサイルの精度を極度に高めるためのGPSナビゲーションシステムである。
このほか,中国は,イランに対し,ミサイルの部品だけでなく,大量破壊兵器の部品や他の兵器を数年にわたって売却してきた。
中国共産党は,このような情報を西側に知られさえしなければ良いのであり,イランとの関係は秘匿しないだろう。
中国の虐殺者や悪徳業者は,宗教指導者達を温かく迎え入れている。実際,タリバンが米国とアフガニスタン軍によって力をもぎ取られたわずか半年後,前主席の江沢民はイランを訪問し,米国のアフガニスタンへの軍事侵攻を非難している。なぜ,中国共産党は,中東だけでなく世界においてもテロ支援国として悪名高い政権をこれほどまでに支持したがるのか。答えは簡単である。中国共産党は,民主主義者よりも独裁者を好むのである。
中国政府は,私達を自分達のものにするほど強い力を行使してはいないが,私達を邪魔するために世界中で代理権を行使してきた。
中国共産党は,米国とその同盟国に気兼ねしているが,トルコについては,将来の敵であるかのように最近ではライバル視している。彼らは,中東地域においては,シリアやイランと関係を持っている。その中には武器売却による関係も含まれている。中でもイランとの関係は最も広範囲に渡っている。実際,イランは中近東において中国共産党の代理を務めてきた。
中国とイランの同盟関係は,中国共産党がこれまでになく石油を渇望していることから,より発展しているようだ。そして,共産党のイランへの軍事支援の歴史が宗教指導者が牛耳る石油への支払いを確実にしている。
このことが持つ意味はトルコの将来にとって極めて重要である。イランの核兵器開発への中国共産党の関与を追求すること,そして,中国にホメイニスト政権との友好をはっきりと自認させれば,トルコは中国共産党の発展がイランの発展とつながっていることを知ることができる。
ブッシュ大統領は,宗教指導者と対峙する困難な道を選んだと思われる。-反宗教指導者への軍事的反乱を支持する大きな運動を通して-私達は,中国共産党から回答を引き出すための準備をしなければならない。そして,それに従って行動するのである。
より悪い状況に陥らないよう,宗教指導者のご機嫌を取るために何もしないことは,中国共産党をイスラム地域のリーダーにすることを許してしまうことになる。もちろん,トルコにおいても。
中東における秀でたテロの支援者を核兵器保有国にすることは,これまでの長い間苦しんできた人々を無視してきた中東地域の他の独裁国家にも間違ったメッセージを送ることになる。
では,東トルキスタンは,何をしなければならないのか?中国共産党は,占領地域の地下にある鉱物を取ろうとしている。トルコ人以外の国では,東トルキスタンがかつて独立国家であったということを覚えている者は少ない。多くの者は,中国共産党の台頭,中国の人々が豊富な資源に満たされた土地を手にしたことを歴史の当然の結果だと見ている。
もし,トルコが世界中に真実を思い出させれば,全く異なる話が公になることになるだろう。中国共産党が隣国を征服し残忍な仕打ちを与えたにもかかわらず,何の罰も受けずにいる堕落した政権だということが。
かつては剥き出しであった中国共産党の正体が暴露されれば,国際社会は,中国の動向だけでなく,中国の代理を務めてきた国を再検査することになるだろう。特に,中国の一番のお気に入りであるイランを。
中国政府が選ぶ道は二つに一つである。もし,中国共産党が損をする前にイランとの取引を中止し,関係を終わらせることを決定すれば,イラン政府は最良の支援者を失い,生き残りのための保証としてきた兵器類の喪失に直面することになる。中国共産党がこのような道を選択することは絶対にあり得ない。
更に予想されることは,これらの関係は続くだろうということである。もはや同じ光は見られない。世界の残りの国,特に米国は,イランを「悪の枢軸」として扱う以上に,このホメイニスト政権を中国共産党の衛星国として扱うだろう。
このことにより,イランの隣国であり,地域のライバル国であるトルコは,米国にとって極めて重要な国になるだろう。東トルキスタンを支持することは,東トルキスタン亡命政府を現代的な民主主義の輝かしい例として世間の注目を引きつけるだけでなく,トルコそのものを,数世代にわたり,民族的で寛容なムスリム社会にするだろう。
中国の正体を暴露することは,計り知れない利益を世界中の穏健なムスリムにもたらすことにつながる。イスラムは,ムスリムを服従させる銃の力を信じていない国,特に米国において排除されてきた敬虔なワッハーブ派によってひどく強奪されてきた。
トルコは,価値ある運動を支持する機会を手にしている。地域の敵と中国共産党との関係に大きな注意を喚起し,米国から多大な保証を得るのである。全てのトルコ人がしなければならないことは,東トルキスタン亡命政府を支持することである。こんなに簡単なことがより可能になるのはいつのことだろうか?
D.J.マクガイアー:チャイナ・E・ロビー代表(米国),「闇の龍」,「反テロ戦争の最中に中国はなぜ,どうやって我々の敵を助けたか」著者
(D.J. McGuire is President and Co-Founder of the China e-Lobby, (USA) and
the
author of Dragon in the Dark: How and Why Communist China Helps Our Enemies
in the War on Terror)
(ウイグル太郎 翻訳)
2004年11月25日
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