“謙虚な大統領アフメット.イゲンベルディ”
オーストラリアで発行されているTNW(Turkish News Weekly)紙が9月2日に“謙虚な大統領アフメット・イゲンベルディ”と題した記事を報道した。
TNWによると、同紙記者が9月14日ワシントンで設立された東トルキスタン亡命政府の大統領に選ばれたアフメット・イゲンベルディ(Ahmet
Igenberdi)と面会し、亡命政府の未来の計画について取材した。
同紙には亡命政府の2号声明全文も掲載された。
http://www.uygur.org/japan/et/2004/0921.htm
をごらんください)
アフメット・イゲンベルディ大統領はシドニー在住
東トルキスタン亡命政府のアフメット・イゲンベルディ大統領(67歳)はオーストラリアのシドニーのLiwerpoolに住んでいる。
TNWが大統領の家を取材し、さらに、続けてTNWのオフィスでインタビューした。
大統領は前夫人との間に1人、現夫人のハスイェット(Hasiyet)さんとの間に3人、合計4人の子どもがいる。
アフメット.イゲンベルディは1937年ウルムチの北にあるベシバリック(Besh Baliq)生まれ。1953~1956年“新疆”学院文学部で学び、1959年にはウルムチでマスターを専攻し、その後ウズベキスタンのタシケントにある中央アジア国立大学で新聞学(記者コース)を専攻した。帰国後、マスターの資格も持つ実力派の新聞記者となったアフメット大統領は、東トルキスタンの自由のために活動したので、中国当局によって1963年作家協会の仕事から解雇され、1969年までマナス、クムルなどに労働改造に強制派遣されたのである。
1969年解放され、“東トルキスタン人民党”に入党し活動を続けた。当時、当局は5万人の東トルキスタン人を逮捕し、殺害したのである。大統領の周辺にも危険がおよび、1985年にオーストラリアに亡命した。その後は海外で東トルキスタン解放のための活動を続けてきた。
大統領はインタビューの中で「私たちは中国の民族圧迫と弾圧のため海外に亡命しなければならなかったが、独立闘争をやめずに続けてきた」と語った。
さらに「東トルキスタン民族解放センターのエニウェル・ユスップ(Eniwer Yusup)主席が米国で行なった活動と努力の結果、9月14日東トルキスタン亡命政府が設立され、私を大統領に選んだ。亡命政府設立の目的は東トルキスタン国民が受けている民族浄化・弾圧を国際政治舞台に取り上げて、独立闘争をもっと強めて、東トルキスタンの独立を実現させることである」と続けた。
亡命政府については、「アメリカは東トルキスタンの独立運動を支持してきた、だから東トルキスタン亡命政府をアメリカの首都のワシントンに設立した。そして、国際社会に広く知らせようとしている。私たちと同様弾圧を受けているチベット民族、ダライラマ14世も私たちの闘争を支持している」
また「東トルキスタンの独立闘争を国際的に大々的に行ない、中国侵略者による民族浄化や人権侵害を世界に広く知らしめ、東トルキスタン問題を世界政治舞台のスケジュールに組み入れることを予定している」と語った。
最後に、大統領は東トルキスタンの正義の闘争を支持した米国、トルコなどに感謝の意を表した。
67歳で、おそらく世界でもっとも財産のない大統領であろうが、東トルキスタンについての本を出したり、雑誌などに論文を書いたり今も今日も精力的に活動している。
東トルキスタン情報センター
(トルコ語からウイグル太郎 翻訳)
2004年10月20日
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