東トルキスタン亡命政府の
中国政府が東トルキスタンで行っている文化覇権主義政策に反対
声明
1.世界中どんな民族も自らの文化と共存できる。民族文化の存在はその民族の存在の保証とシンボルであり、異なった民族文化は、個々に自由に発展していくべきである。中国とその植民地には56の民族が存在し、56種類の文化現象が存在する。しかし、中国では56民族が“認められ”ながら、ひとつの文化しか認められていない。表面上では56の民族を承認し、実際にはほかの民族固有の文化を認めていない。中国では“中華文化”、つまり、漢族文化を認めて、ほかのウイグル、チベット、モンゴルなどの文化は認めていないのである。漢族文化がウイグル、チベット、モンゴルなどの文化の代表となりえるはずなどない。
2.ウイグル語とその文字は民族文化の柱である。東トルキスタンの学校でウイグル語とウイグル文字の代わりに強制的に中国語で行う授業の実施はウイグル文化の消滅の始まりであり、中国共産党当局のこの行為は自ずとウイグル民族を全面的に漢民族化させることにつながるのである。
3.2002年以降、東トルキスタンの小学校から大学までの授業をウイグル語、ウイグル文字の代わりに強制的に中国語で実施していることは、中国政府の同化政策と文化覇権主義行為の典型的なたとえである。
4.1980年から2000年まで“新疆”大学や“新疆”師範大学など東トルキスタンの大学では自然科学選修課がウイグル語で教えられ、成功したことから、ウイグル語が現代科学技術の修得に有利であることが証明された。中国当局はウイグル民族文化を消滅するために、“中国語を使用するのは近代化の前提条件である”との政策を作り出して、それを文化覇権主義と同化陰謀の理由にしたのである。
5.中国共産党はその党規約にこのような一言を添加した:「中国共産党は優れた文化の先進方向を代表するのだ」と。“優れた文化”とは何だろう?!優れたの文化は所謂“中華文化”、つまり、“漢族文化”であり、暗示している“立ち遅れた文化”は“非漢族文化”であり、ウイグル、チベット、モ
ンゴルなどほかの民族文化にほかならない。
支配民族の文化覇権主義を行動指針としているのは世界中で中国共産党政府しかいない。私たちは中国政府のこういった文化覇権主義や民族文化を消滅させる同化政策に反対する。
東トルキスタン政府は、国連をはじめ世界中の全ての先進的な民主国家や団体に、中国共産党政府の東トルキスタンで行っている文化覇権主義、同化政策を辞めさせるようにお願
いしたい。
東トルキスタン亡命政府
ワシントン、2004年10月6日
(ウイグル太郎 翻訳)
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