東トルキスタンのマナス県政府の前で学生たちによるデモが行なわれた
7月初め、東トルキスタンの北部に位置するマナス(Manas)県で100名以上のウイグル人高校生が反政府デモを決行した。
中国共産党政府は政策的に中国人を東トルキスタンに流入させてきた。特に90年代から東トルキスタンの北部地区に、毎年計画的に漢民族を移住させている。その子供が小学校から高校まで優先的に就学するため、ウイグル人児童が学校に入れなくなっている。学業でも何でもウイグル人は後回しなのである。
東トルキスタンで、中国政府は極端な民族主義政策を実施しており、漢民族学生は入学試験の成績が低くても大学に入学できるようになっている。それでも大学の枠は限りがあるので、試験に失敗する漢族学生はいるが、就職先が斡旋される。
漢民族の優遇はあらゆる分野にわたっているが、学業も例外ではないのだ。漢民族は東トルキスタンで解放軍、武装警察、生産建設兵団と呼ばれる様々な侵略軍の保護下で、「貴族扱い」されているのである。表面上は「一般市民」に見えるが、彼らは侵略軍の後方部隊である。
マナス県のウイグル人高校生が漢族高校生の急増、漢族高校生への優待政策で、ウイグル人の大学入学の枠が激減している事実を訴え、マナス県政府の前にてデモしたが、当局は警察を派遣し、「解散しなければ逮捕して刑務所にいれる」と威嚇して、無理矢理解散させたのである。
現在の中国ではウイグル人に生まれたが最後、能力を平等に評価させることは決してなく、生まれながらにしてチャンスを奪われてしまうのである。
ウイグル太郎
東トルキスタン情報センター
2004年9月1日
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