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東トルキスタン情報センター 2004
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2004年4月22日 |
海外ウイグル組織の第4回連合会議開催
世界中のウイグル組織が統合され
「世界ウイグル代表者会議」が誕生した。
現在中国占領下にある東トルキスタンをのぞくと、中央アジア、サウジアラビア、トルコやドイツ、アメリカなど世界中の約60カ国に、合わせて350万人ほどのウイグル人がいる。旧ソ連や国民党による迫害を逃れた人や、中華人民共和国成立後すぐ集団亡命した人、その後も続く弾圧を逃れて個々に亡命した人や、その2世、3世などが全世界に散らばっている。複数の組織を作って独立運動をしたり、世界に中国にいる同胞の惨状を発表したり、亡命してきた同胞を援助したりなどの活動をしてきた。
90年代に入ってからは中国が経済力を増し、世界への影響力を高めてきたため、ウイグル族を取り巻く環境は厳しくなる一方である。そこで、最近ではそれぞれの組織が密に連絡を取り合い、最終的には統合しようという気運が高まっている。このため連合会議が行なわれるようになり、今年第4回を数えた。
この第4回連合会議は4月16日、18時30分に開幕した。会議はドイツのミュンヘン市エデン(Eden)ホテルの豪華な会議室で合法的に開催された。
海外ウイグル人の組織では最大の「東トルキスタン(ウイグルスタン)民族会
議(ドイツ)」と「世界ウイグル青年大会(ドイツ)」、「東トルキスタン情報センター(ドイツ)」、「ヨーロッパウイグル連合(ドイツ)」などが参加している。
このうち、世界ウイグル青年大会と東トルキスタン情報センターは、昨年12月15日に中国政府によってテロ組織と発表されている。そのほか11人の個人名も公表され、中国政府はこれらの組織を摘発することや、11人を逮捕して中国に引き渡すことを各国に要求している。しかし、前出のふたつの組織はドイツにあり、11人のうち3人もドイツにいる。
今回の会議の開催を受けて、中国の公安のスポークスマンは彼らの活動を容
認し、今回の会議を実現させることは、テロの危険を増し、世界平和を脅かすなどと根も葉もないことを言い立てた。反テロの名のもと会議を中止させようとし、ドイツにも圧力をかけた。
日本でもダライラマ14世や台湾の李登輝元総統が訪日しようとしただけで、中国政府が猛反発し、妨害工作をするそうだが、それはドイツに置いても例外ではない。しかし、ドイツは中国の要求を拒否、ウイグル人を支持してくれた。会議の前には盗聴や盗撮、爆破などの妨害を防ぐため、会場内は細かくチェックされた。会場の警備もドイツの警察が担当した。
このように中国がウイグル組織や、そのリーダーをテロリストとして非難する行為はヨーロッパでは認められなかった。昨年のテロ組織公表のときも、これを非難する声が高く、海外のウイグル人や欧米の政治家の間からは、「中国はヨーロッパに対する外交政策をあやまった」との意見もあがったのである。
会場には、中国国内では一切使用を禁止されている東トルキスタンの青い国旗と、ドイツの国旗が掲げられた。
中国政府は東トルキスタンで人権無視・民族浄化などの暴力行為を行なっているが、海外にいるウイグル人の政治活動さえも、反テロの名目を振りかざして、封じ込めようとしているのである。これに対してはドイツ政府やアメリカ人権、民主団体も中国を非難している。
ドイツはこの会議の開催を支持したため、中国との関係が悪化しかねない状況になっているが、それでも中国を非難している。民主のない独裁国家であり、国家の意に反するものは容赦なく弾圧する中国共産党政権に対する、民主国家としての当然の態度といえるだろう。
会議では、トルコに亡命し、東トルキスタンの惨状を世界に訴え続けた故イサユスフ・アリプテキンの長男で、UNPO(Unrepresented
Nations and Peoples Organisation
先住民や少数民族など国家を持たない民族の組織)の秘書長であり、現在の東トルキスタン独立運動のリーダーであるエリキン・アリップテキン(Erkin.Aliptekin、ドイツ)や、東トルキスタン民族大会のエニウェルジャン主席(Eniwerjan、ドイツ)、世界ウイグル青年大会のムハメット・トフティ主席(Muhemmet
Tohti、カナダ)、前世界青年ウイグル大会主席で中国当局によって“テロリスト”と指名されたドリクン・エイサ(Dolqun Eysa)、トルコ国会の前副主席ヤスン・ハティップオグル(Yasin
Hatip Oglu、トルコ人)、ドイツ、カナダ、ベルギー、スウェーデン、カザフスタン、キルギスタン、トルコ、ポーランド、ノルウェー、フランスなどのウイグル組織の代表、国際人権組織の指導者など20人が講演したのである。会議の資料はウイグル語、トルコ語、ドイツ語、英語で用意され、会議参加者に配布された。
会議の目玉は、世界中の主要組織を「世界ウイグル代表者会議」というひとつの組織に統合することである。その後、主席や主要メンバーが選出された。
エリキン・アリップテキンがウイグル代表者会議の主席、ムハメット・トフティは副主席、総監督クレシ・クセン(Kuresh Kusen、スウェーデン)、執行委員会にアリム・セイトフ(Alim
Seytof、アメリカ)、執行委員会の副主席にエスケルジャン(Esqerjan、ドイツ)、秘書長にドリクン・エイサが選ばれた。
ペルハット・ムハメド(Perhad Muhemmidi、ドイツ)、ヌリ・トゥルケル(Nuri Turkel、アメリカ)、エリキン・エメット(Dr.Erkin
Emet、トルコ)、アブドゥレシット・トゥルディ(Abdureshit Turdi、カザフスタン)などが副秘書長になった。アブリキム・ホテン(Ablikim
Hoten、ドイツ)が世界ウイグル代表者会議の基金会の主席になった。
ディリシャッティ・レシッティ(Dilshat Reshit、スウェーデン)、オメル・カナット(Omer Qanat、アメリカ)は世界ウイグル代表者会議のスポークスマンになった。
カヒリマン・ゴジャムベルディ(Qehriman Ghojamberdi、カザフスタン)はカザフスタンの代表に、ロズィ・ムハメット(Rozi
Muhemmet Abdibaqiyev、キルギスタン)がキルギスタンの代表、セイット・トゥムトゥルク(Seyit Tumturk、トルコ)がトルコ代表に選ばれた。
エリキン・エキレム(Dr.Erkin Ekrem、トルコ)が世界ウイグル代表者会議情報センター主任。
アブリミット・トゥルスン(Ablimit Tursun、ドイツ)が世界ウイグル代表者会議内務部主任。
ベヒティヤル・シェムスィディン(Behtiyar Semsidin、ホーランド)は世界ウイグル代表者会議の青年委員会主席。
リサレット・アリポワ(Risalet Aripova、女性、ベルギー)が世界ウイグル代表者会議の婦人委員会主任。というように決定された。
4月19日が会議の最終日だったが、この日ミュンヘンの中国領事館の前で中国の独裁に反対し、独立を訴えるデモが行なわれ、会議参加者や、ミュンヘン在住のウイグル人など300人以上が参加して、閉幕した。
東トルキスタンウイグル代表者会議は、今後はより強力に東トルキスタンの運動への支持をアッピールしていく予定である。その詳細は後ほど折に触れて紹介していきたい。
また、この会議に先立つ4月10日、ワシントンのホワイトハウス付近という絶好の場所に、アメリカウイグル協会が新しいオフィスを開設した。これはアメリカの国会に付属する「アメリカ国家発展と民主基金会」が場所と資金を提供したものである。
最近アメリカは2003年の人権状況年次報告書で、中国の少数民族弾圧や宗教信仰の制限などを批判した。またジュネーブで開催された第60回国連人権委員会で、中国非難決議案を提出した。この案は中国の提出した「不採択動議」が可決されたため、審議されることはなかった。
中国は国連の常任理事国で拒否権を持っている。アジアやアフリカの経済力が弱い発展途上国家へ援助を行っているため、これらの国々は中国よりの態度をとらざるをえない。しかし、欧米の民主国家は中国のしていることを客観的に見ているのである。だからこそ、私たちへのこのような共感と支援がある。
まだまだ逆風は続くが、中国の真実をより多くのみなさまに理解していただくためにも、これらの援助を糧に、努力を続ける次第である。日本のみなさまにも、ぜひウイグル族を取り巻く世界の民主国家のこのような動向を、知っていただきたいものである。
ウイグル太郎
2004年4月22日
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