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東トルキスタン情報センター 2004
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2004年3月20日 |
春節以降、東トルキスタンで襲撃事件が相次ぐ
今年1月20日から30日の間に東トルキスタンの多くの地区で公安機関、武装警察駐屯地、生産建設兵団駐屯地などが何者かによる襲撃に遭った。
政府筋の内部統計によると、春節の交戦で共産党側の110人以上が死亡した。このなかに公安警察、武装警察、生産兵団の兵士などが含まれる。経済損失は五千万元に達したという。
蘭州軍区の常万全参謀長、新疆ウイグル自治区共産党委員会の王楽泉ファッショ書記らが現場を視察した。
2月初め、中国当局が蘭州軍区から1つの陸上装甲師団を東トルキスタンのウルムチ、ホタン、アクス、クイトゥン、グルジャ市などへ振り向けたのである。
襲撃事件の詳細は以下のようなものである。1月20日、カシュガル地区カルギリック県に駐屯している武装警察中隊第三分隊102・103号軍の宿舎が、武装グループによって自動小銃で射撃された。武装グループは、すぐに乗ってきたジープで逃走したが、トラックと衝突して炎上し、全員が死亡した。武装警察中隊第三分隊の軍人7人も死亡した。
同日にホタン地区武装警察中隊の当直の交代時を狙って襲撃され、何人かが死亡した。犯人は見つかっていない。
1月22日夕方、アクス地区公安局の警官らが当直から帰り、宿舎で飲酒していたところ、2台のマイクロバスを乗りつけて10人ほどが入ってきた。彼らは全員制服を着ていて、公安だと名乗り、ここで紀律が守られているか検査に来たと説明したたものの、すぐに酔っている警察たちを攻撃した。アクス市公安局、軍隊が駆けつけたものの、路上で交戦がつづいており、偽警察7人死亡、3人が負傷し、公安警官が4人死亡した。
1月25日朝と日中、クイトゥンに駐屯している生産建設兵団第八団、第135団が襲撃された。第91団武装部隊の武器庫から70以上の86型、95型自動小銃、5000個の玉が盗まれた。当番だった多くの兵士が撃たれて死亡した。135団の20数台のトラックとバスがガソリンで燃やされた。
1月27日グルジャ市公安警察と武装警察がグルジャの西北郊外で合同捜査している時に、不審な軍用トラックを見つけた。さっそく威嚇射撃を行ない、スピードを減らすように警告した。軍用トラックは減速したが、警察が近づくと突然射撃を始め、警察も応戦した。公安警察12人、武装警察10人が現場で死亡した。
1月29日ウルムチ市武装警察大隊“黄金15支隊”の機関が、突然軍用トラックに乗った制服姿の警察らしき10数名による襲撃に遭った。近距離だったため、40数人が死亡した。
1月30日の夜、生産建設兵団101団の漢人がバスで駐屯地に帰る途中、多くの軍用三輪車で近づいた武装勢力の襲撃に遭った。バスは全焼し、交戦中に装甲車で調査に来た軍隊とも戦い、両方から多くの犠牲が出た。武装勢力はウイグル族ではなく、除名された漢族の武装警察だった。
政府筋の内部情報によると、春節以来ウイグル自治区で武装グループによる襲撃事件が頻発している。当局はこのような事件を絶対的な機密とし、国内にも海外にも一切公表していない。
海外の投資を呼び込み、経済発展を続けるためには、政治の安定が不可欠である。実際には安定していなくても、安定してると内外を欺くことが重要なのである。実際にはあまりにも収入格差が広がり、リストラも進み、多くの民衆の不満が高まっているが、それがマグマのように吹き出しつつあるのを、なんとしても隠そうとしている。
中国内では政情が安定し、自由や民主が進み、安心して投資や進出ができることを内外にアピールしようと躍起になっている。しかし、安定を追求するあまり、台湾の選挙に必要以上に圧力をかけたりしている。また、東トルキスタンやチベットに対する弾圧は強まっており、それに対する抵抗も強まるという悪循環に陥っている。しかも、共産党政府は自国の漢人にも人権弾圧をしているため、漢族も含めた広範な抵抗運動が鎮まらない状態である。これが中国の実情なのだ。
日本のみなさんも、当局が一切報じていないからといって、この実情を見過ごすと、後々大変なことになるだろう。
東トルキスタン情報センター
ウイグル太郎
2004年3月20日
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