チェルチェン県トグラクリック郷でウイグル女性のチャドルが強制で脱がされた
東トルキスタン,ホタン地区チェチェル県トグラックリック(Toghraqliq)郷の
中国共産党委員会は,今年の2月18日に会議を開催し,郷内レンゲル(Lengger)村の農民である7人のウイグル女性がチャドルを着用していたことについて討議した。その結果,同委員会は,レンゲル村に共産党工作グループを派遣し,2か月以内にこれらの女性にチャドルを脱がせる計画を立てたのである。
レンゲル村に派遣された工作グループは,ウイグル農民の家に泊まり込み,ウイグル女性がチャドルを着用しないよう圧力をかけた。また,中国共産党の“三つの代表”,“第16回党大会の精神”などについて政治宣伝を行い,ウイグル村民に対し,イスラム教の放棄と中国の侵略戦略への積極的協力,つまり,中国政府に刃向かわず奴隷のように黙々と一生懸命働き,政治的安定を守るよう迫ったのである。
更に,工作グループは,ウイグル村民92人を招集し,中国共産党の“民族宗教政策”,“党の方針”などを6回に亘り強制的に学習させるとともに,各村民を個別に呼び出し,「イスラム教を放棄しなければ処罰する」と脅迫したのである。
このほか,工作グループは,チャドルを着用していたウイグル女性に強制的にチャドルを脱がせた。それだけでなく,これらの女性を含む36人の村民を“非法宗教活動をした”として非難したのである。
このように,共産党の工作グループは,2月18日の会議以降レンゲル村のウイグル農民宅を連日訪れ,“村民の礼拝”と“女性のチャドル着用”を阻止するとともに,“計画以外の子供の出産”,“中国侵略政権への抵抗”,“ウイグル民族による自宅での民族教育”を妨害するなどといった数々のテロ政策を実施している。そして,このようなテロ政策は,少なくとも4月18日まで続くのである。
東トルキスタン情報センター
ウイグル太郎
2004年3月15日
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