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         東トルキスタン情報センター  2004        

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2004年2月27日

ウイグル民族教育の打撃


中国共産党侵略者の宣伝手段である“新疆人民ラジオ局”のニュースによると、先週ウイグル自治区政府と自治区教育委員会が今から5年以内にウイグル民族教育に壊滅的な打撃を与えようと決定し、公文書を各地区に発行した。

  侵略者政府の陰謀に満ちた“決定”は、以下のようなものである。

1.東トルキスタンの首都であるウルムチ市を始め、ウイグル民族の多いコルラ、アクス、カシュガル、ホタン、イリ地区などの五十の県のウイグル学校を先ず漢族侵略者の学校と合併し、続けて東トルキスタン全国でウイグル教師を“中国語レベルが低い”との口実で追い出す。

2.中国から自らの普通語さえまともに話せない“流民教師”を呼んできて、家を与え、給与を支払うなど好待遇を与え、ウイグル教師や職員を失業させる。

3.ウイグル語やウイグル文字を全く理解しない漢人教師に青信号を出し、漢族の授業を聞くどころか顔を見るのも嫌がるウイグル青少年に、小学校の1年生から中国語を強制で教える。

4.ウイグル民族にひどい圧迫をしているのに、恥知らずな“民族団結”を強調し、侵略者政権とその民の利益を解放軍と呼ぶ侵略軍、武装警察、公安警察、安全局の警察、過激な大漢民族主義の公務員などを使って守る。

5.土地の持ち主であるウイグル人の発言権を始め、全ての利益を奪い、民族文化、宗教文化を消滅し、経済的に弱体化する。

 このように、共産党テロ集団の思想、政治宣伝や、ウイグル民族が全く受け入れたくない“漢人文化”を押し付け、ウイグル青少年の母語、文字、文化遺産、宗教文化などを学ぶチャンスを奪い、中国の侵略行為、重い民族弾圧、種族消滅政策に「はい」と服従する、無宗教な“ウイグル人の顔をしている大人しい動物”を育てようと準備しているのである。

 強調したいのは、目下、東トルキスタンで中国語を“文化の全てだ”と宣伝していることだ。中国語が出来ないと就職できない状況を作り出し、圧力をかけている。言語は文化の源である。ウイグル人に自らのものでない言語を学ばざるを得ない状況を作りだしている。
 ウイグル人は現在、徐々に貧しくさせられており、豊かになるためにはより中国文化を受入れざるを得ない状況に追いつめられている。

 しかし、経済的に裕福になりたいといかに努力しても、中国人に中国語能力で勝ることができるわけがない。自らの文化を泣く泣く否定して、中国語を学んでも、結局ウイグル教師や職員は解雇・失業の憂き目を見る。同時に、否定した自分たちの言語や文化も取り戻すことはできない。中国侵略政府はこのようにウイグル人から職と文化と言語を奪い、代わりに中国から腹黒いたくらみを持った漢人、あるいは侵略者政府の呼びかけに応じる漢人を、十分な待遇を与えて東トルキスタンに計画的に移住させ、中国人の人口を増やし、東トルキスタンで“第二の中国”を建設しようと必死になっている。最後は東トルキスタン人を武力で消滅し、地球からこの古い民族を抹殺して、その土地を中国に入れようとの陰謀を着実に進行している。

 ウイグル人の学校と土地を、言葉、文字、食事、宗教、文化が全く違う中国人の学校を強制的に併合することは、全てのウイグル教師、学生が望まない。これは文化的弾圧である。
19世紀の末にカシュガリヤ(東トルキスタン)を清朝政府が侵略してから現在まで、中国は東トルキスタン人に正常な人間には想像もできない残酷な弾圧と民族差別をしてきたのである。その根深い民族差別は今も弱まることはない。

 中国政府が20年以来東トルキスタンで宣伝してきた“民族団結”とは、東トルキスタンで“漢人が誤った発言をしても、間違ったことをしても、ウイグル人に迷惑をかけても、その食べ物を奪い取っても、殺害しても、弾圧しても反論するな! 抵抗するな! 正義を語るな! さもなくば、侵略軍、武装警察、公安警察を動員させて、発言、反対運動をしたウイグル人を殺す”という意味である。

国連、アメリカ、EU、人権組織は中国政府の東トルキスタン、チベット、内モンゴルなどの植民地で行なっている残酷な弾圧、民族差別、人権無視などを知らないのか。あるいは日々の仕事に忙殺され、東トルキスタンやチベットやモンゴルの独立に時間を作れないでいるのか。それとも世界一の人口で、世界一の市場・世界の工場などといわれる中国の侵略政府のご機嫌を取っているのか。漢人は1912年まで遊牧民に占領されていたから、ウイグル、チベット、モンゴル族を全員殺してもかまわないと思っているのか。あるいは“世界人権宣言”に“中国共産党を守るためにこれらの民族が消滅されても良い”と書いてあるのか。私たちの海外にある独立運動の組織の宣伝が足りないのか。

 ウイグル民族は中国の拡張政策からほかの国や民族を守る人柱のような役割を背負わされてきた。パキスタンのため、アフガニスタンのため、タジキスタンのため、カザフスタンのため、キルギスのため、ウズベクスタンのため、アゼルバイジャンのため、トルクメニスタンのため、トルコのため、アジアの平和のため、イスラム文化のため、正義のため、自分の土地のため、数え切れない犠牲を出した。これらの事実は知られないのか。何語で発表すれば分かってもらえるのか。私たちウイグル人は何をすればいいのだろうか。

東トルキスタン情報センター
ウイグル太郎
2004年2月27日
 


© Uygur.Org  27/02/2004 17:38   A. Qaraqaş  日本語メール: uyghuristan@hotmail.com