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         東トルキスタン情報センター  2003        

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2003年10月5日


カシュガル師範学院の助教授が中国政府によって一方的に解雇された!


2003年9月、カシュガル師範学院文学部の助教授アブドゥカディル・トゥルディ(Abdukadir Turdi)氏が中国政府によって突然解雇された。
 カシュガル師範学院は東トルキスタンの南部で一番大きい大学で、歴史も長い。学生は8000人以上。そのほとんどがウイグル族である。教師、職員はウイグル族と漢族両方いる。校長や書記など、管理者は漢人が多くを占める。
 中国政府は、授業中に「不健全な内容を話した」との罪名でアブドゥカディル・トゥルディ助教授を解雇した。これは、つまりウイグル民族の歴史や、中国人による弾圧について、真実を話したことがあだとなったのである。不健全とは中国語で“不健康”と言い、政治的に共産党中央委員会の宣伝と一致しない内容を指す。つまり、学生達に正しい世界観と科学を教えるではなく、必ず中国共産党の言うことを教えるべきで,そのほかは解雇、逮捕の原因になるとのことだ。
 同学院ではこのような解雇は初めてではなく、文学部だけで4人目となる。前にも文学部の有名なトフティハジ・イミン(Tohtihaji Imin)氏、『幸せを与える知識』の研究者、ウイグル古典文学研究者のヤルムハメット・タヒル(Yarmuhemmet Tahir)氏が解雇されている。同学院のほかの部にも、東トルキスタンの他の大学、専門学校、高校、中学校などにも解雇された、逮捕されたウイグル教師は多くいる。
去年1月、ウルムチにある人民会堂で行なわれたウイグル人のテンブル(ウイグル民族楽器名)演奏会で、ある詩人が中国によるウイグル族の圧迫・弾圧をうたった詩を発表した。これをきっかけに中国政府は東トルキスタン全国で「思想意識形態の民族分裂反対運動」を行ない、さっそくウイグル人作家、詩人、記者、カメラマン、教師、芸術家、学生などのブラックリストを作りだし、何回かに分けて解雇したり、作品を禁止したり、スパイを派遣し監視したり、陥れようと計画したのである。
 続けて2002年5月14日、中国当局が新疆大学で会議を開き,新疆の全ての大学でウイグル語の授業を正式に取りやめ、中国語授業を実施し、思想や意識のうえでの民族分裂活動を厳重に取り締まろうとした。この日と、続く5月24日、カシュガルを始め,東トルキスタン全国で多くのウイグル語の書籍が焼かれた。『匈奴簡史』、『ウイグル人』といったウイグル人の歴史書、イスラム教のコーランや、コーランの解説書、ウイグル人の愛読してきた雑誌など、ウイグル民族にとって真実であり、もっとも重要である書籍ばかりが焼却されてしまったのだ。焼かれた書籍の内容から判断するに、これはウイグル語教育の禁止、中国語教育の強制実施、最終的にはウイグル民族全体を消滅させることを意味するものである。まさに中国国家テロ行為のひとつの表現であり、意思表示である。
 今も、東トルキスタン全国で全ての学校にビデオカメラを設け、ウイグル人教師の授業を監督し、中国の民族圧迫、弾圧、人権無視などのファッショ的な行為をウイグル青少年に伝えないように取り締まろうと必死になっている。
  中国の国家テロ行為はひどくなるいっぽうである。このような中国政府の所業は、私たちウイグル人の中国人に対する憎しみを強め、民族矛盾を増長するだけである。しかし、中国はこれを“民族団結”の名目のもと、むきになって続けている。日本をはじめとする世界各国には、ぜひ中国のこのような愚かな行為を正確に認識していただきたいものだ。
 

ウイグル太郎
東トルキスタン情報センター
2003年10月5日


© Uygur.Org  05/10/2003 19:25  A. Qaraqaş  日本語メール: uyghuristan@hotmail.com